冷静と物欲の間で

ガジェット好きな私の静かな生活

プリンターの復活

EPSON EP-904A

10年使ってきたプリンターEP-904Aの動きがおかしくなったので、HPのENVY 6020を買って来たら写真印刷がトホホな出来でガッカリ、という記事を前回アップした。EP-904Aは給紙トレイの問題さえクリアすればまだまだ使えるはずなので、これを何とかしようと考えた。

このプリンターの給紙トレイは2段式で、印刷をかける用紙サイズに応じて上段トレイが前進したり後退したりする事で目的の用紙を給紙するのだが、どうもこの辺に問題があるようだ。実際に、トレイユニットを取り出して上段トレイを手でスライドさせようとしてもあまりスムーズに動かない。ならばトレイのスライドする部分に潤滑油のようなものをさしてやればいいのか?ただ、プラスチックっぽい材質なので普通の機械油はさせない。何かそういう樹脂系の物に使えるグリスみたいなのはないかとググったら、あった。

TAMIYA セラグリスHG

しかも、あの天下のタミヤ製。セラグリスHGという製品で、やっぱりグリスなんだな。

あ?

グリスを手に入れたところである事に気が付いた。給紙トレイに用紙を入れてプリンターに収納する時、上段トレイと下段トレイの先端を揃えて入れている。下段トレイにセットしたA4用紙を給紙する時は上段トレイが自動的に後退するのだが、この時はトラブルは起きずに正常に動作している。という事は、滑りが良い悪いではなく問題はもっと他のところにあるのでは?という事は、このグリスはムダな買い物だった?(汗)

それでも一応試してみよう。グリスをトレイの可動部分に塗布し、上段トレイがスムーズにスライドする事を確認して動作検証に入る。

グリスを塗布

最初に下段トレイのA4用紙で1枚印刷。続いて上段トレイのL判写真用紙で1枚印刷。この時に「ガガガガ!」とならずに給紙出来れば、グリス塗布が奏功したという事で問題解決だが?

検証結果

おっ⁉︎普通にちゃんと出てきた。これは解決という事か?それともまぐれ?安定して正常動作するかその後も何回か試したが、もう給紙エラーは起きずに上段トレイがスムーズに前後にスライドする音も確認出来た。やっぱりグリス塗布が効いたらしい。

かくて、一度は廃棄を考えたEP-904Aは見事に復活を果たしたのであった。バンザーイ!

だけど、HPのプリンター買う前にやればよかったな...

新年早々ガッカリ

10年ほど使って来たEPSONプリンターのEP-904Aが、いよいよ不調になって来た。このプリンターは給紙トレイが上下2段になっているのだが、上段トレイの用紙を吸い上げる時に決まって「ガガガガ!」と異音を出してエラーとなる。トレイを引き出してみると上段トレイが所定の位置からズレていて、セットし直してもまたガガガガ!と鳴ってズレる。メーカーの対応期間がとうに過ぎているので修理は見込めない。それでもトレイをプリンターに格納する時に上段トレイを指先で出来るだけ奥まで押し込んでやれば正常に給紙するし、それ以外は全く問題ないのでこの1年はそんな調子で騙し騙しやって来た。でも、そろそろ潮時かなぁ。

プリンターを新しくするなら機能も見直してみよう。コピー・スキャン機能とか両面印刷機能はやっぱり必要だけど、オートドキュメントフィーダーとかディスクレーベル印刷機能はもう要らないし、液晶ディスプレイやメモリーカードスロットとかは無くてもそれほど困らない。とにかくシンプル&スマートなデザインで、普通に綺麗な写真が印刷出来ればいい。でもCanonとかEPSONとか、どれも似たようなデザインで没個性的というか画一的というか、あまり興味をそそられないんだな。

HPはどうだろう?と思ってWEBサイトを見に行ったところ、ENVY 6020という機種がどうやら私の求めているものに合致しているようなのでポチってみた。HPプリンターを使うのは20年ぶりぐらいか。ちなみにプリンターの世界シェアNo.1らしいけど。

ENVY6020

本体は若干グレーがかったホワイトで落ち着いた雰囲気。給排紙は前面のトレーのみで、液晶ディスプレイもない。インクはC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色だけで、ブラック以外の3色は一つのカートリッジに一体化されている。プリントヘッドがインクカートリッジに付いていて、カートリッジを交換する度にヘッドも一緒に更新されるんだな。プリントヘッドというのは印刷品質を左右する重要なパーツで、普通はプリンター本体に取り付けられていて簡単に交換できるものではないので、こういうのは有り難いかも。

このプリンターを使うにはHP Smartという専用アプリをHPのサイトとかアプリストアからパソコンやスマホ等に落としてインストールする。今はもうCD-ROMが付属するなんて事はないんだな。

新しいプリンターの性能は如何に?という事で早速テキストと写真を印刷してみた。このプリンターの黒インクは顔料インクだから、染料インクより文字がクッキリ印字されるはずだ。

テキスト印刷

文字サイズを上から8ポイント、10ポイント、12ポイントとし、普通紙に印刷したものを1200dpiでスキャンしてから一部を切り出してみたのだが、思ったほどシャープじゃないなぁ。本当に顔料インクなんだろうか?EP-904Aは染料インクだけどこれよりキレイだったぞ。

写真はどうだろう。HP純正のアドバンスフォト用紙に印刷したものをスキャンして、元画像と照らし合わせてみた。

元画像

元画像

ENVY6020で印刷

ENVY6020で印刷

一見すると華やかだが、暗部の沈み込みが不十分でコントラストが甘め。そのため立体感に乏しく全体に平板な印象。こんな仕上がりじゃとても額に入れて飾るなんてムリ。ちなみにEP-904Aで印刷するとこんな感じ。元画像のイメージに限りなく近い。

EP-904Aで印刷

EP-904Aで印刷

 

写真は他にも何枚か試してみたが、どれもコントラストが不十分でトホホな感じ。こんな事ならEP-904Aを動かなくなるまで使い倒した方がいい。それに、スマホのHP Smartアプリでは用紙の種類やサイズの選択が出来ない事も分かった。

なんかもう、新年早々ガッカリ...。EP-904Aをまだ手放さないでよかったー!だけど用紙トレイガガガガ問題をなんとかしないと...。

こうでないとダメなんだ

HHKBデフォルト配列

HHKBキーボードを使い始めてからずーっとモヤモヤしていた事がある。それは、キーボードの左側手前にある"♢"キーとAlt (Opt)キーがMacのキーボードでの配列と左右逆になっている事。この"♢"キー自体は、DIPスイッチの設定でキーボードをMac仕様にする事で、Macでのコマンド"⌘"キーとして機能するが、それだとAlt (Opt)キーの右側にないとどうも具合が悪い。これは使い始めてすぐに気付いたし、配列はDIPスイッチで変更する事も出来るのだが、それをやるならキーも左右差し替えないと不自然だ。そうは言ってもキーを差し替えるにはやっぱり専用の工具が必要かと。下手にピンセットとかマイナスドライバーなんか使って傷付けたり壊したりしてもつまらない。しかし、HHKB販売元のPFUからは工具とオプションキーの抱き合わせ的なものは出ていても、工具だけの単体販売はしていないようだ。オプションキーなんか別に要らないんだけどな。うーん。

まあいいか。郷に入っては郷に従え。自分がそれに慣れてしまえばいいいんだから。そう自分に言い聞かせて来たが、なんか疲れる。長年の習慣は恐ろしいな。

HHKBの製品じゃなくてもいいかと、漠然とキー引き抜き工具でAmazonで探したところ、FILCOのキープラー(KeyPuller)を見つけた。これはちゃんと単体で売られている。2本の針金でキーを下からすくいあげる様にして引き抜くタイプで、傷が付きにくいとか。

いいなコレ。ポチります。

FILCOキー引抜き工具

見た目はいたってシンプル。樹脂製の柄にコの字に曲げられた針金が2本付いてるだけ。

作業開始。一応安全のため電源はOFFにしておく。

キー引き抜き作業

キーの下にコの字の先端を潜り込ませ、角に引っ掛けてから慎重に引き抜く。

 

引き抜き後の状態

キーを抜いたところ。

 

差し替え作業完了

左にAlt(Opt)キー、右に"♢"キーをはめ込んで差し替え作業完了。

 

DIPスイッチ設定案内

次にDIPスイッチの設定。キーボード裏に貼ってある案内に従ってSW5をデフォルトのOFFからONに変更。

 

DIPスイッチ設定完了

設定完了。電源を入れて使用開始。

これでウチのHHKBキーボードは完全無欠のMac仕様になった。やっぱり、こうでないとダメなんだ。

「信者の布」は突然届く

Apple ポリッシングクロス パッケージ

Apple ポリッシングクロスを購入した。

我々Apple信者の間で「信者の布」と呼ばれているものだ。元々はApple Pro Display XDRやiMac Retina 5K 27インチとかに付属していたのが単体販売になったという事で、ひとつぐらいは手に入れておこうと思ったのだ。

実はこれを注文した時、お届け時期が来年の1月13〜27日になるとあったので「なんだヨー...」とは思いつつ気長に待つ覚悟を決めていた。それがこんなに早く届くなんてどういう事?

まあ余計な詮索はせずに結果を素直に受け入れようか。

 

Apple ポリッシングクロス

クロスは19cm✖️19cmの正方形。見た感じ、素材はよくあるマイクロファイバー繊維のようだが、Appleのサイトで先述の製品のようなNano-textureガラスの画面の手入れには必ずこのクロスを使い、他のクリーニングクロスは使ってくれるなみたいに云っているところを見ると、よほど緻密な繊維で出来ているのか。まあ、他社製品でも同様のクリーニングクロスはあるんだろうけど、我々のようなApple製品マニアにとってはApple製品である事、Appleロゴが付いている事がステータスなのだ。

Appleロゴ

 

クリーニングクロスの存在価値は、表面をいかに傷付けずに汚れだけを拭き取れるかというところにある。このポリッシングクロスもそれなりの要件を満たしているとは思うが、一応検証してみよう。試しにiPhoneの画面にわざと指紋を付けて拭いてみる。ちょっと意地悪してハンドクリームを塗った手でベタベタ触りまくり、5分ほど放置してから拭き取りにかかったところ、予想通りキレイに拭き取れている事が確認できた。

拭き取りテスト

拭き取りテスト結果

画面の下半分だけ拭いたところ

 

ハイ、分かりました。今日からiPhoneの画面はこれでフキフキします。だけど、愛機MacBook AirにはDELL液晶モニターを取り付けてあるし、iPad Airには艶消しのペーパーライクフィルムを貼り付けてあるし、うーん。

最初からコレにすればよかったのか

トラックボールが自分に向いてない事がイヤというほど分かって、またMagic Mouseを使っている。なんだかんだ言っても、結局自分にはコレしかないんだなと。だけど、それでもハッピーエンドにはならないんだな。それは、マウス特有の問題。Magic Mouseに限らず、精緻な範囲指定をする時はどうしてもマウスボタンを押さえたままゆっくりドラッグする必要があるのだが、そうすると大抵の場合途中で操作スペースが足りなくなり、そのためマウスボタンを押さえた状態で一旦マウスを持ち上げ、最初の位置に戻してからまたドラッグを続ける、という操作をしなければならない。これは言わばマウス操作の基本中の基本なのだが、これがどうも厄介で途中でうっかりマウスボタンを離してしまい、始めからやり直しになってガッカリする事が結構な確率で起こる。この問題をクリアしたいのも、トラックボールに手を出した理由の一つだった。

そう言えば、まだMacBook Airを単体で使っていてトラックボールも持ってなかった頃、使っていたポインティングデバイスと言えばMagic Mouseと、MacBook Air本体に付いているトラックパッドだった。机の上で作業する時はMagic Mouse、膝の上とか別の場所ではトラックパッドという風に、普通に使い分けていた。最近のノートMacトラックパッドは面積も広くなり、以前と比べて随分と使いやすくなっているので、正直なところマウスなしでもそれほど不自由を感じなくなっていた。少なくとも先述のような問題は覚えがない。だけど、そうかと言ってせっかく場所を取らないようにクラムシェルモードで縦置きにしているMacBook Airを元のように設置したら、また机の上がゴチャゴチャになってしまう。どうしよう?

そうだ。Magic Trackpadを買えばいいのか。MacBook Air本体のトラックパッドより面積が大きいからその分使いやすいんじゃないのかな?

じゃ、そういう事で。

Apple Magic Trackpad

スッキリしたデザインがいいな。

 

Magic Trackpadの全景

Magic Trackpadの全景。前の縁には左から電源スイッチ、ペアリング&充電用のLightningポート、Bluetooth受信部が配置されている。ポートがこの位置にあるので充電しながら使える。 Magic Mouseもこういう風にしてくれればよかったのにな。

 

Magic Trackpadの底面

底面はこんな感じ。

 

付属USB-C-Lightningケーブル

付属のUSB-C-Lightningケーブルのクローズアップ。編込み被覆になってるんだな。

スムーズで直感的。Magic Trackpadの使い心地は今までの入力機器とは一線を画す。まさに別次元の操作感だ。限られたスペースでありながら先述のようなドラッグ操作に失敗する事もない。なんだ、最初からコレにしとけばよかったんだ。

トラックボールにさよならを

やっぱりダメだ。

ケンジントンのスリムブレイドトラックボールを使い始めて1ヶ月あまり。親指だけで小玉を操作するのと違って、確かにコントロールしやすい事に間違いはなく、数年はこれで過ごせるかなぁーと思っていたのだが。

9月7日の投稿にも書いたが、スリムブレイドの大玉の操作感はApple Magic Mouseに一部通じるところがある。だが、何か違う。いや、マウスとトラックボールでは構造からして違うので当たり前なのだが、それにしても馴染めない。そうなるとやっぱりボール操作自体がダメ、という事なのか。でもそれはナゼ?

実行したいコマンドのところにカーソルを持って行き、ボタンクリックでコマンドを実行する。この操作を指先だけで済ませるのか、手首や時には腕全体で動かすのか。普通に考えれば指先だけで済ませる方が楽に決まってるし、だからトラックボールを試している。それでもモヤモヤしているという事は、それだけでは解決できない何かがあるんだな。要するに、どちらの操作が直感的と思えるか、という事。

例えば、こう考えてみたらどうだろう。

木にリンゴがひとつ生っているとする。リンゴがぶら下がっているところは跳び上がって手を伸ばせば届く高さ。そのリンゴを獲るのに跳び上がって手を伸ばすのがマウスで、マジックハンドを使うのがトラックボールだとする。どっちのやり方が頭に浮かびやすいだろうか?

熟考して、やっとスッキリした。結局のところ、私にはトラックボールは向いていないのだ。少なくとも私の脳ミソは、トラックボールを直感的なデバイスと捉えていない。理屈じゃなくて、感覚的に。だから、もう本当に二度とトラックボールには手を出さないと決めた。

ただいま。Magic Mouse

Apple Magic Mouse

やっぱり中継ぎは必要

昨年の6月にWi-Fiルーターを入れ替えた。それまではAppleAirMac Extreme BaseStationと、中継用にAirMac Expressを使っていたのだが、これが思ったほどスピードが出ていない事でモヤモヤしていたのだ。AirMac ExtremeIEEE802.11ac対応なのに、どう設定してもせいぜい173Mbpsあたりがやっとだったし、Expressにいたっては電波をうまく中継出来ず、階下のAppleTV HDと同じ階に設置していたにも関わらず接続がプツプツ切れたりして困っていた。

そこでAirMacとはスッパリ縁を切り、天下のNECルーターと取り換えた。こちらはさすがに高性能で、ほぼ安定して866Mbpsという数値を叩き出している。最初のうちはこのルーターだけで家中どこでもネットが繋がって快適だったのだが、最近は場所によって繋がりにくい事があって、同じくNEC製の中継機PA-W1200EXを買って来た。

NEC PA-W1200EX

いつもはAmazonでポチるのだが、なぜかこの機種の新品が販売されてなかったので、一抹の不安を抱えながら久しぶりに近くの家電量販店に足を運んだ。今回も「欲しい物に限って手に入らない」パターンか?

結果としては普通に売っていて、珍しくスンナリと手に入れる事が出来てシアワセ。

Wi-Fi中継機を見上げるダンボー

中継機裏側

他メーカーの同等製品と同じく、これも壁のコンセント直挿しタイプ。写真では肝心な所をぼかしているが、本体の裏側にWebページのログインパスワードとかSSID関連の情報が印刷されている。これはちょっと踏み込んだ設定をする時に必要になるもので、NEC同士で普通に接続する場合はスルーでOK。

さて、これをかつてAirMac Expressを挿していたコンセントに挿して、試しにルーターを設置している2階の自室のドアとApple TVのある1階の居間の入り口を閉めて、Apple TVのWi-Fi電波強度をチェックしたところ、結果はすこぶる良好で久しぶりに途切れない映像が楽しめた。

やれやれ、木造2階建てでもやっぱり中継ぎは必要なんだな。

中継機始動!

ちなみに、上から2番目のランプはLINK状態を示すランプ。これがグリーンなら受信レベルは「強」なのだがオレンジは「中」らしい。ちょっと気になるが、まあいいか。