冷静と物欲の間で

ガジェット好きな私の静かな生活

新年早々ガッカリ

10年ほど使って来たEPSONプリンターのEP-904Aが、いよいよ不調になって来た。このプリンターは給紙トレイが上下2段になっているのだが、上段トレイの用紙を吸い上げる時に決まって「ガガガガ!」と異音を出してエラーとなる。トレイを引き出してみると上段トレイが所定の位置からズレていて、セットし直してもまたガガガガ!と鳴ってズレる。メーカーの対応期間がとうに過ぎているので修理は見込めない。それでもトレイをプリンターに格納する時に上段トレイを指先で出来るだけ奥まで押し込んでやれば正常に給紙するし、それ以外は全く問題ないのでこの1年はそんな調子で騙し騙しやって来た。でも、そろそろ潮時かなぁ。

プリンターを新しくするなら機能も見直してみよう。コピー・スキャン機能とか両面印刷機能はやっぱり必要だけど、オートドキュメントフィーダーとかディスクレーベル印刷機能はもう要らないし、液晶ディスプレイやメモリーカードスロットとかは無くてもそれほど困らない。とにかくシンプル&スマートなデザインで、普通に綺麗な写真が印刷出来ればいい。でもCanonとかEPSONとか、どれも似たようなデザインで没個性的というか画一的というか、あまり興味をそそられないんだな。

HPはどうだろう?と思ってWEBサイトを見に行ったところ、ENVY 6020という機種がどうやら私の求めているものに合致しているようなのでポチってみた。HPプリンターを使うのは20年ぶりぐらいか。ちなみにプリンターの世界シェアNo.1らしいけど。

ENVY6020

本体は若干グレーがかったホワイトで落ち着いた雰囲気。給排紙は前面のトレーのみで、液晶ディスプレイもない。インクはC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色だけで、ブラック以外の3色は一つのカートリッジに一体化されている。プリントヘッドがインクカートリッジに付いていて、カートリッジを交換する度にヘッドも一緒に更新されるんだな。プリントヘッドというのは印刷品質を左右する重要なパーツで、普通はプリンター本体に取り付けられていて簡単に交換できるものではないので、こういうのは有り難いかも。

このプリンターを使うにはHP Smartという専用アプリをHPのサイトとかアプリストアからパソコンやスマホ等に落としてインストールする。今はもうCD-ROMが付属するなんて事はないんだな。

新しいプリンターの性能は如何に?という事で早速テキストと写真を印刷してみた。このプリンターの黒インクは顔料インクだから、染料インクより文字がクッキリ印字されるはずだ。

テキスト印刷

文字サイズを上から8ポイント、10ポイント、12ポイントとし、普通紙に印刷したものを1200dpiでスキャンしてから一部を切り出してみたのだが、思ったほどシャープじゃないなぁ。本当に顔料インクなんだろうか?EP-904Aは染料インクだけどこれよりキレイだったぞ。

写真はどうだろう。HP純正のアドバンスフォト用紙に印刷したものをスキャンして、元画像と照らし合わせてみた。

元画像

元画像

ENVY6020で印刷

ENVY6020で印刷

一見すると華やかだが、暗部の沈み込みが不十分でコントラストが甘め。そのため立体感に乏しく全体に平板な印象。こんな仕上がりじゃとても額に入れて飾るなんてムリ。ちなみにEP-904Aで印刷するとこんな感じ。元画像のイメージに限りなく近い。

EP-904Aで印刷

EP-904Aで印刷

 

写真は他にも何枚か試してみたが、どれもコントラストが不十分でトホホな感じ。こんな事ならEP-904Aを動かなくなるまで使い倒した方がいい。それに、スマホのHP Smartアプリでは用紙の種類やサイズの選択が出来ない事も分かった。

なんかもう、新年早々ガッカリ...。EP-904Aをまだ手放さないでよかったー!だけど用紙トレイガガガガ問題をなんとかしないと...。