冷静と物欲の間で

ガジェット好きな私の静かな生活

HomePod miniは朗々と

HomePod miniは、小型ながら落ち着いた厚みのあるサウンドが気に入っていて、ステレオペアにして聴いているのだが、少し音が重いというか、音の抜けが今ひとつな感じ。デスクにベタ置きにしているからなのか、もともとそういう音なのか?

ただ、こういう音響製品はセッティングによってはなんとかなるケースもあって、直置きが原因なら何かしらスペーサー的なものをかませればいいかと、手近にあったゴムクッションとか木製ブロックとかで試してみたのだが、思ったような効果は得られなかった。究極的にはどことも接点がなく空中に浮かせておくのが理想だが、さすがにそれは無理。3本足のスタンドに載せるのがベストと考えた。でも安価なヤツだと結局は「安物買いの銭失い」になりそう。

そんな中で目をつけたのが、balolo TriPod for Apple HomePod miniという、なかなかに長めな名前のスタンド。ドイツbalolo(バローロ)社の製品で、その名の通りHomePod mini専用の3脚スタンドだ。HomePod mini本体を設置面から3.5センチ浮かせる事でより豊かな真の360度サウンドを実現、木製の3脚に支えられる事により中高音域まで淀みなく理想的なサウンドが体験出来るそうで、話半分にしても本体を設置面から離して宙に浮かせた事による効果はそれなりにありそう。それに、なんと言ってもデザインがカッコいい。直線的なラインがいかにもドイツ的なんだな。

しかし!

このスタンドは2個セットで約9,000円とあまりに高価。とても手が出ないのでこの件はしばらくペンディングにしていた。それでもデザインがカッコいいのでAmazonの「ほしい物リスト」に登録してちょこちょこ覗いていたのだが、つい最近2,000円ほど値下がりしているのを見て気持ちがザワザワ。まだ高いが少しだけ貯まっていたAmazonポイントも投入して思い切ってポチってやった。さて実際の効果はどうだろうか。

スタンドの脚部分は、HomePod miniのカラーに合わせてアメリカンウォールナット材を使用したものと、ホワイトオーク材を使用したものがラインナップされている。今回は手堅くウォールナットを選んだ。ポリッシングクロスが付属しているが、これで脚を磨いてねという事なのか?また、設置面との接点となる脚の先には滑り止めと振動防止用のコルクが貼り付けられている。

パッケージ内容

パッケージ内容。27cm✖27cmのポリッシングクロスが付属。

 

スタンド本体

スタンド本体。今回購入したのはアメリカンウォールナット材のタイプ。

 

スタンド裏側

スタンド裏側。スチールのフレームにウォールナット材の脚がネジ止めされている。

 

セット完了

HomePod miniを載せるだけでセット完了

 

フレームとの収まり具合

フレームとの収まり具合

スタンドを介して設置し、音楽を再生した時にまず感じたのは、振動がかなり抑えられている事。直置きしていた時に感じていた微妙な振動が、ほぼ消えている。やはり、宙に浮かせて接点を最小限にしているのが効いているのか。この振動抑制効果は音質の改善にも大きく貢献しているようだ。擬音で例えると、本来「ドーン!」と鳴るところが今までは「ドゥゥーン!」と、変な鳴り方をしていた。これが、音が重いとか抜けが悪いと感じていたところなのだろう。恐らくは設置面の共振によるものと思われる。設置面とベタに面接触していたせいで、HomePod miniの振動が設置面にもろに伝わり、その振動がまたHomePod miniに返って来る事で余計な振動が発生し、結果的に音を濁らせていたのではないかと。

しかし、今回このスタンドを導入した事でそれらの問題は解決したようだ。ポップスやクラシック、ジャズにしても、全てが朗々と鳴り出した。