冷静と物欲の間で

ガジェット好きな私の静かな生活

ウチのプリンターはまだイケる

ウチのプリンターEP-904Aが、なにやら不吉なメッセージを表示して来た。

「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に近付いています。お早めにエプソンの修理窓口に交換をご依頼ください。」

最初のエラーメッセージ

 

たまたまMacで写真を1枚プリントしようとしたところだった。ちなみに廃インク吸収パッドというのは、普段プリントする時とか、ヘッドクリーニングの時に出る、少量の廃インクを吸収するパーツの事。とりあえずプリント自体は出来たのだが、少し色ムラがあったのでヘッドクリーニングしてからもう一度プリントというところで、今度は「パッドの吸収量が限界に達しました。」のメッセージが。

致命的なエラーメッセージ

 

こうなるともはや「電源を切る」一択となり、もう完全にアウト。吸収パッドを交換しない限りはどうにもならない。いつかはこんな時が来ると思っていたが、購入から10年も経った今になってこんなメッセージ出されても、パーツ交換なんかしてもらえるんだろうか?

面倒くさいから思い切って買い替えてしまおうか?と思ったが、数日前にインクカートリッジを交換したばかりなので、今買い替えるのには抵抗がある。調べてみると、このEP-904Aの部品保有期限は2018年9月30日までで、それ以降は修理受付不可らしい。それでも知らないフリしてEPSONの修理受付に問い合わせてみたが、やはりダメー。

それでもなんとかならないかとネットで調べたところ、純正品ではないがパッドの交換セットが流通していて、Amazonでも入手出来る事が分かった。日本製で価格もそれほど高くないので(1,500円程度)買ってみた。

廃インク吸収パッド交換セット

 

セットの内容は以下の通り。

  • 廃インク吸収パッド 3枚
  • 手袋 2枚
  • 交換マニュアル
  • カットガイド

まず床に新聞紙を敷き、その上にプリンターを裏返しにして置く。セット付属の手袋をはめて作業開始。プリンターの機種別にマニュアルが用意されているので、交換作業は迷う事なく進められそう。

 

吸収パッド取り出しの図-1

プリンター背面にある二つのビスのうち、向かって左側のビスを外す。

 

吸収パッド取り出しの図-2

吸収パッド取り出しの図-3

ビス穴のすぐ下にある横長の穴に細いドライバーの先などを挿し込み、少し力を込めてグッと押し込むと、吸収パッドが収まっているケースのロックが外れるので、そのままゆっくり持ち上げてケースを取り出す。

 

吸収パッド取り出しの図-4

ケースを取り出すと、廃インクを吸収パッドに誘導するチューブが露出する。

 

吸収パッド取り出しの図-5

吸収パッドは、長年にわたって染み込んだ廃インクで真っ黒になっていたが、なぜか1区画だけほとんど汚れていない箇所があった。ケース中央に小さなプラスチックのボックスがあるが、この先端部に先述のチューブがつながるようになっているので、ケースを取り付ける時には忘れずに先につなぎ直しておかないと、後で大変な事になるかも。

 

パッドケースクリーニング

グショグショの吸水パッドを全部取っ払ってからキレイに水洗い。

 

カットガイド

配置図

EP-904A用のガイドに従ってハサミ等で交換用吸収パッドを切り抜き、配置図を参考にケース内に挿し込んで行く。ガイドにはなぜかプラスチックボックスの下に配置する分が書いてなかったが、適当に薄く切ったのをはめ込んでやった。

 

パッド詰め替え完了

なんとか配置図通りに出来上がったので、ケースを元に戻して作業完了!

だが、ここで新たな問題が発生。電源を入れたらまたエラーメッセージが出る。なぜ?調べてみたら、どうやらエラー解除キーというものが必要らしい。しかもこれ、有料なんだな。そういえば、交換マニュアルに「本製品は廃インクエラーを解除できる製品ではありません。」と書いてあったっけ。何の事か分からなかったが、そういう事か。仕方がないので入手方法を調べたら、これもAmazonで入手出来、価格も1,000円程度という事で即決。キーはすぐにメールで送られて来たが、それによるとまずWIC Reset Utilityというソフトをインストールして、そこに解除キーを入力するらしい。ちなみにWICとはWaste Ink Counterの事で、要するに廃インクカウンターをリセットするソフトという事か。ハイハイ、分かりましたよ。メール本文の案内に沿って、操作マニュアルとリセットソフトをダウンロードし、起動させようとしたら今度はmacOSのセキュリティーが「開発元が不明」と言って来て起動出来ない。あぁ、面倒くさい...。システム環境設定「セキュリティーとプライバシー」の「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」で、このソフトを指定してようやく起動。その後はマニュアルに沿って順調に進み、無事にエラー解除までこぎ着けた。電源を入れ直して動作確認したところ、ちゃんと動いてくれている。なんだかんだで2,500円ほどかかったが、もしもこれが部品保有期間内でエプソンに修理を依頼した場合、部品代と工賃で4,000円(送料別)になってたはず。それを考えると、お得にメンテナンスが出来たと思う。

ちょっとドタバタしたけど、これでまたしばらくはプリンターを買い替えずに過ごせそう。