冷静と物欲の間で

ガジェット好きな私の静かな生活

イヤーチップ沼にハマりかける

AirPods Pro(第1世代)を買ったばかりの頃は、S/M/Lと3サイズが付属するイヤーチップのMサイズがジャストフィットで、iPhoneの「イヤーチップ装着状態テスト」も難なくクリア。ノイキャン機能も相まって快適この上なかったのだが、しばらくするとなんだか低音が弱くなると同時に高音が耳障りに聞こえ、音のバランスがおかしくなって来たので装着状態を再チェックしたところ、なんとL/Rの両方ともチップの調整が必要と出た。付属している他のサイズも一応試したのだが、やっぱりダメー。

イヤーチップ装着状態テスト結果

イヤーチップ装着状態テスト結果

どうしてこんな事に?僕の耳穴の形がいつの間にか変わってしまって純正品を受け付けなくなったという事なのか。そんな事ってあるんだろうか。

いずれにせよこのままではダメだという事で別のイヤーチップに替えてみる事にし、最初に買って来たのがCOMPLY(コンプライ)のイヤーチップ。

COMPLY AirPods Pro用イヤーチップ

COMPLY AirPods Pro用イヤーチップ

体熱活性化メモリーフォームとかいう素材で、予めチップの先端を指で潰しておいてから耳穴に挿し込むと、体温で柔らかくなって耳穴に自然にフィットするというもの。これもS/M/Lの3サイズのラインナップで、Mサイズを買ってみたが初めのうちは具合が良かった。音のバランスは改善したし、耳穴によくフィットしているからか多少の事で抜け落ちたりしないので、チップとしては高価な方だが3ペア入っているし、しばらくはこれで楽しめるかと思っていた。ただ、装着状態テストの結果は何回やっても毎回不合格。Mサイズでは完全に密閉出来ていないのかと、Lサイズも買ってみたがこれも不合格。なんでー。それにこのイヤーチップ、使うたびに指でギュウギュウやっているせいか意外に傷むのが早い。最初に買ったMサイズは1年4ヶ月で3ペア全部ボロボロになってしまい、後で買ったLサイズも半年で2個目に突入。3ペア/パックで4,300円程度だが、消耗品だとしてもコスパはそれほど良いと思えないなぁ。もう少し安くて使いたい時にサッとハメられて抜け落ちず遮音性が高くて長持ち、というのはないのかな。

で、次に買ったのがAZLA SednaEarfit Crystal。チップの素材には最高級ドイツ製プレミアムLSR(リキッド・シリコン・ラバー)を採用していて、低刺激性と高耐久性を両立しているんだとか。

AZLA SednaEarfit Crystal

AZLA SednaEarfit Crystal

AZLAのイヤーチップはサイズのバリエーションがSSS/SS/S/MS/M/ML/Lと豊富で、より自分に適したサイズが見つかりそう。とりあえずM/ML/Lサイズの各1ペアセットを買ってみて片端から試したところ、MLサイズが僕の耳には一番フィットして音のバランスもほどよい感じ。

SednaEarfit Crystalのイヤーチップを装着

SednaEarfit Crystalのイヤーチップを装着

それに、こちらの方がCOMPLYより音が明瞭で音場も広く感じる。低音の出方もズンズン響くというよりゴリゴリと押し寄せる感じで好みに合っている。価格も今回買った3サイズ各1ペアのセットが3,000円程度、1サイズ2ペアのセットで2,000円程度なのでコスパ面でも有利。これで問題は解決かと思ったが、装着状態テストの結果は依然として不合格なんだな。

なんだかスッキリしないが、これ以上イヤーチップを替えてもキリがなさそうだし、素材の異なる三つのイヤーチップのテスト結果が同じという事は、イヤーチップがどうのという事ではなくて他に原因があるんだろう。もしかしたらAirPods Proのファームウェアの自動更新がかかってそれが影響しているとか?それとも単なる故障かも。ファームウェア更新はユーザーが任意に操作出来るものではないので、これが原因だとしても対処のしようがないし、故障だとしても保証期間は当に過ぎているので間違いなく有償修理になるだろう。まぁ、ノイキャン機能とか空間オーディオにしても、普段使っている分には特に支障があるわけではないので、この件はこれ以上追求しないでおこう。